究極の目の下のたるみとり方法とは?
管理人プロフィール ユキ/38歳
30代半ばに差し掛かったころから、目の下のたるみに悩まされてきました。たくさんの化粧品やら美容グッズやらを試してきた私がたどり着いた、究極の美容方法を教えちゃいます!
自宅でできる目の下のたるみケア
目の下のたるみやシワは多くの女性にとって悩みの種ですが、生きている限り自然と起きてしまう生理現象でもあります。しかし、どうして目の下のたるみなどが生じるのかを理解すれば、必要なサプリや改善法も見えてくるでしょう。
目の下のたるみの原因は、大きく言えば「老化」の1つですが、もう少し正確に言えば「肌細胞の劣化」です。
そもそも、肌だけでなく人の体の組織は「細胞」によって作られています。つまり肌の細胞の機能が様々な原因によって劣化することで、結果としてシワやたるみという「老化現象」が生じるのです。
人の肌は大きく3つの組織から成り立っています。
表皮とは、文字通り肌の表面です。表皮は人の体の“バリア”として、外から体内に入り込もうとするものを、“良くも悪くも”シャットアウトします。高価な美容液やパックを使っても、肌の表面はしっとりするのに、今一つシワやたるみが改善されないと感じる理由の一つは、表皮が栄養成分の浸透を邪魔しているからです。
一方、真皮は表皮の下にある、“肌の本体”とでも言うべき部分です。実際、表皮は平均0.2mm程度しか厚さがないのに対して、真皮は2mm以上もあります。例えば人の肌に触れた時のぷにぷにとするような感触(肌のハリ)は、つまり“真皮の感触”だと言い換えられるでしょう。
尚、皮下組織とは真皮の下にある、脂肪などを含んだ部分です。
真皮層には血管が通っており、様々な栄養が細胞間を行き交っています。また、水分を別にすれば、真皮組織は大部分がコラーゲンやエラスチンという成分で出来ています。そしてこれらが、肌の細胞や水分をぎゅっと支える“網”のように働く組織です。
コラーゲンやエラスチンが減少すると、網が破れて肌の細胞がまとまりを失い、重力に負けます。これが目の下などの“たるみ”です。
コラーゲンやエラスチンは「線維芽細胞」という細胞によって生産されます。しかし、加齢と共に線維芽細胞の機能が弱まったり、紫外線によって線維芽細胞が損傷(光老化)したりすると、その生産力も低下します。
線維芽細胞の劣化原因の代表が“酸化”です。人は生きる為に酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出しますが、この時、酸素が体のあちこちと結びつく「酸化」が起こります。
最も分かりやすい「酸化」の例は、鉄をボロボロにする「さび」でしょう。つまり、人は生きていく上で、ずっと“さび続けている”のです。
とは言え、人の細胞は古くなったものが廃棄され、新しく生まれ変わります。ただ、真皮の細胞の入れ替わりは、非常にゆっくりと進行します。その為、劣化した細胞が増えてしまうと、機能を取り戻す前にたるみなどの老化現象として現れるのです。また、老化した線維芽細胞に代わって直接にコラーゲンなどを取り込もうと、美容液を肌に塗っても、表皮がある為になかなかそれらの成分は真皮層まで届きません。
だとすれば、目の下のたるみなどをケアしたければ、細胞の「老化=酸化」の防止が肝要でしょう。そしてこの酸化を防ぐ成分(抗酸化物質)の代表例は、脂溶性ビタミンの1つビタミンEです。ビタミンEは、酸化の原因である活性酸素やフリーラジカルなどが細胞と結合する前に、先に自らがそれらと結合(酸化)して、細胞を酸化から守ります。簡単に言えば、表皮がバリアなら、ビタミンEは身を挺して細胞を守るボディガードでしょう。
また、酸化したビタミンE(ビタミンEラジカル)は、水溶性ビタミンの1つであるビタミンCの作用によって、再びビタミンEへと戻ります。この為、ビタミンCもまた抗酸化物質の1種と言えます。たとえるなら、ビタミンCは傷付いたボディガードを癒してくれるドクターです。
この他にも、目の下のたるみに効果が期待できる栄養分には、そもそも線維芽細胞やコラーゲンなどの“材料”であるタンパク質(アミノ酸)があります。
肌だけでなく、人の体は根本的にアミノ酸が沢山つながったタンパク質から作られています。だとすれば、折角、線維芽細胞が元気でも、コラーゲンなどを作る為のアミノ酸が不足していれば、肌のハリは失われてしまうでしょう。
抗酸化作用を持つビタミンEは、目の下のたるみだけでなく、全身の細胞にとってとても重要です。また、そもそもビタミンEは女性ホルモンと密接な関連があるとされています。その為、生理不順や更年期障害などのケアにもビタミンE摂取を推奨する専門家は少なくありません。
ビタミンCもまた、目の下のたるみやシワ、その他にも様々な肌トラブルに対しての効果が期待されています。ただし、ビタミンCは一度に大量に服用しても、吸収できなかった分は全て尿として排出されてしまう為、“摂取の仕方”が重要です。また、ストレスや喫煙で体内のビタミンCが破壊されるとも言われているので、気をつけましょう。
コラーゲンやエラスチンなどは真皮の維持に不可欠なタンパク質の1種です。しかし実際にタンパク質を摂取しても、消化されて吸収される時にはアミノ酸に分解されています。その為、コラーゲンを飲んだからといってそれが直接真皮へ運ばれて肌を支える、とは限りません。しかし、コラーゲンは確かに「“コラーゲン”を作る為に必要なアミノ酸」の集合体でもあります。だとすれば、肌ケアに必要な“アミノ酸のセット”として摂取することは、必ずしも無駄ではないでしょう。
細胞の増殖や様々な代謝など、体内の生理現象に深く関わる物質の1つが亜鉛です。また、亜鉛は不足すると亜鉛欠乏症という危険な病気を引き起こす為、亜鉛の摂取は望ましいでしょう。
目の下のたるみなどをサプリでケアすることは大切です。しかしサプリに含まれる成分の中には、摂り過ぎると体内で蓄積され、やがて体調不良の原因になるものもあります。また、持病や体質によって、特定の成分を飲んではいけない人もいるでしょう。
加えて、栄養補給による改善は、あくまでも体の機能をサポートする形のものであり、すぐに効果が現れるものではありません。どうしてもサプリの効果を実感できない人や、もっと抜本的な治療を求める人は、専門のクリニックで相談しても良いでしょう。
市販の化粧品やサプリを使用しているだけでは見落としがちなポイントも、専門医の説明によって気付けたり、また自宅でも行える改善策を学べたりするかも知れません。いずれにせよ、「サプリは治療薬ではない」ということは覚えておきましょう。
真皮の細胞は、なかなか入れ替わりません。つまり、肌には普段の生活習慣がじっくりと反映されるとも言えるでしょう。目の下のたるみなどの改善には、サプリや健康食品の使用だけでなく、日常的なケアが大切です。